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フランスパンといえば、長細い棒状のバゲットを思い浮かべる人が多いはず。もちろん、バゲットは代表的なフランスパンのひとつですが、実はたくさんの種類があります。 同じ棒状のものでも、「バタール」「パリジャン」など、大きさによって呼び名が変わります。当然、形が変わっても名前は変わり、このあたりはとても厳密に規定されています。「ブール」「パン・ド・カンパーニュ」はボール状のフランスパンで、「エピ」は麦の穂に似ていることから、フランス語の「epi=麦の穂」という名前が付けられています。 |
このように種類が豊富なフランスパンですが、どんなパンをフランスパンと呼ぶのかといえば意外と簡単で、特に難しい定義があるわけではありません。「お砂糖・油脂が入らず、中力粉、イースト菌、塩、(モルト)だけを材料とし、直に釜(オーブン)の中で焼く」パンをフランスパンと呼びます。
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日本にフランスパンが入ってきたのは幕末と言われています。横須賀でフランス人が造船に携わることになり、それが数年間という長きにわたるため、パン職人も一緒に連れて来たというのが始まり。ただそのときは普及しませんでした。フランスパンは本来、スープやシチューと一緒に食べるもので、そんな食文化が日本にはまだ浸透していなかったからです。固さも当時の日本人には馴染めず、あとから入ってきたイギリスパンや菓子パン類のほうが注目されました。 |
本格的に普及したのは、東京オリンピックの頃から。日本人の食生活が変わったことが大きな要因とされています。ちなみに、元フランス国立製粉学校教授のカルヴェル先生は、日本での普及を語る際には欠くことのできない人物です。また、カルヴェル先生の弟子であるパン職人フィリップ・ビゴ氏は、日本人の弟子も育てたようです。
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表面のパリッとした固い歯ざわり、そして中はモチモチという特徴を持つフランスパンですが、“皮を食べる”というくらい表面の皮は命です。そして、美味しいフランスパンはクープ(切れ目)がレモン型に盛り上がっていて、切ったときの断面はキメが荒く大きな気泡ができています。チェック時のポイントにしてください。注意したいのは、油脂・砂糖が入っていないため劣化が早いということ。出来上がってから3時間以内に召し上がってください。なお、クープは生地の発酵の熟成度によって、深く入れたり、浅く入れたりする必要があり、とてもデリケートな作業になります。パン作りの“腕前”が試される大事な工程のひとつです。 |
パンをおいしく作るには、材料も大切な要素の一つ。 ホームメイド協会が扱う小麦粉について、おいしさのヒミツを大公開!
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パンのなかでも作るのが一番難しいといわれているフランパン。しかし、ホームメイド協会で講習を受ければ自宅でも美味しく焼き上げることができます。「本科コースのPartIV」と「天然酵母パンコースPartIV」にこのフランスパンは組み込まれています。生地をこねすぎないことや焼く際にオーブンに入れる水の入れ方など、フランスパン作りの基本から応用まで楽しく学べます。もちろん、発酵種を入れるなどホームメイド協会の独自製法も大公開。なにより厳選された国産品の中力粉を使うので安心ですし、味もバッチリです。ぜひトライしてみてください!
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